No.842

2024.04.26

ゴムの力で“いい感じ“にモノをつかむ、ソフトロボティクス

ゴム人工筋肉 by ブリヂストン

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概要

「ゴム人工筋肉 by ブリヂストン」とは、タイヤや油圧ホースの技術を適用したゴムチューブとそれを囲む高強度繊維のスリーブから構成されるラバーアクチュエーター。ゴムチューブに空気や油を注入し圧力を加えることでゴムチューブが膨らみ、ヒトの筋肉のように収縮し、適度な力でモノをつかむことができる。高い柔軟性を持つため、このラバーアクチュエーターを活用し、ヒトと協働することができる”柔らかいロボット”を実現でき、「安心・安全なヒト・モノの移動と動き」を支える。人々の作業を代替し、ソフトロボットアームやハンド・EV対応自動充電といった様々な用途への利用が期待されている。

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実現事例 実現プロジェクト

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都市の無目的室 《Morph inn》

都市の無目的室《Morph inn》は、ブリヂストンソフトロボティクスベンチャーズとクリエイター集団Konelが、未来体験を提供する共創型プロジェクト。ゴム人工筋肉を使用したやわらかいロボット「Morph」(モーフ)を用いて新感覚の空間イベントを開催し、自然界や動物のモーションデータをインストールした、有機的に動作するゴム人工筋肉「Morph」から、生物の胎動や呼吸、潮の満ち引きのような自然界の息遣いを来場者は体験する。

忙しい日々の中で人々は、目的のない時間を持ちにくい生活を送っているが、無目的な時間を過ごすことで、無意識に制御してしまっている思考を解放し、豊かな時間を生むことができるという構想のもと、やわらかいロボット「Morph」に身を委ね、無目的な時間を過ごせる空間を表参道にて展開し、体験者と未来について洞察する。

ブリヂストンが研究を重ねてきたゴム人工筋肉と、自然界のモーションを収録・再生するテクノロジーを掛け合わせることで誕生した「Morph」が体験者を迎え、大きなMorphの上に横たわり、小さなMorphを抱きかかえることで、やわらかいロボットに自らをゆだね、ゆだねられる時間を過ごしてもらい、普段は無意識に制御してしまう感情に向き合ったり、目的から解放される感覚を味わってもらう試み。

都市の無目的室《Morph inn》(モーフ・イン

会期:2024年5月17日(金)〜5月25日(土)11:00 - 19:00

会場:「seeen」 東京都渋谷区神宮前4-13-12

公式サイトhttps://www.bridgestone.co.jp/products/softrobotics/morphinn

体験予約フォーム
https://airrsv.net/morphinn/calendar

(入場のみの場合は予約不要)

なぜできるのか?

ヒトの筋肉のような動きの人工筋肉

ゴムチューブに空気や油を注入し圧力を加えることでゴムチューブが膨らみ、ヒトの筋肉のように収縮。その際に生まれる力がアクチュエーターとしての機能を発揮する。

柔軟性と高い安全性

タイヤや油圧ホースの技術を適用した、ゴムチューブと繊維を編んだスリーブからなる高分子複合体から構成され、やわらかく、人の手でも変形することが可能。人にぶつかっても怪我をしにくい安全性を発揮し、少子高齢化による労働力不足やCOVID-19の影響による非接触に対する社会ニーズの高まりにも対応できる。

軽くて高出力を発揮し、剛力

非常に軽量でありながら高出力を発揮。バナナ1本の重さで、約30kgの米俵を持ちあげることも可能。その特性からロボット軽量化へ貢献できる。

高い耐衝撃性

外部からの衝撃に強く、強い衝撃が加わっても壊れにくく、引き続き稼働することが可能。例えば車の下敷きになって轢かれても破れることはなく、様々な環境下で使用可能。

ゴムを極める・接地を極めるノウハウと技術

ブリヂストンが培ってきた「ゴムを極める」「接地を極める」ノウハウ・技術を活用し、ヒトと協業できる”柔らかいロボット”として「安心・安全なヒト・モノの移動と動き」を支える。

相性のいい産業分野

医療・福祉

乳幼児や高齢者など非力な人々とも協業し、動きを支えるお世話ロボット

ロボティクス

室外での稼働や機械同士での稼働のような激しい消耗・摩耗環境での協働ロボット動力

メディア・コミュニケーション

人肌のような柔らかい触り心地の「抱きしめられるロボット」

教育・人材

乳幼児の世話も頼める、柔らかい触りごごちの知育・子育てロボットトイ

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。

Top images:© 株式会社 ブリヂストン