News

2021.10.18

知財ニュース

GESREC、無形文化遺産ダンサーのダンスモーションを公式3Dデータ化し一般公開へ─文化遺産のDXによる保全へ第一歩

main

ダンサーをはじめとするモーション・クリエイターたちの動きをデジタル資産化し、その収益を還元する事業「GESREC(ジェスレック)」を運営するマイクロエンタテインメント株式会社は、無形文化遺産ダンサーのAsha Sapera氏による公式3Dダンスモーションデータの一般取引を開始、その収益を還元するチャリティープロジェクトを始動した。

本プロジェクトに参画するAsha Sapera氏は、インドのラージャスターン州でジプシーダンサーとして伝統舞踊「カルベリヤダンス」を継承し披露しているトップダンサーだ。

名称未設定のデザイン (51)

取引には、自由価格(Pay As You Wish)というプロセスを導入し、ユーザーが自由に価格を設定することが可能。また、これまではコンテンツを購入したユーザーのみとなっていた3Dでの閲覧が一般公開されるため、「モーションのユーザーではないものの文化遺産の保全に貢献したい」という方も気軽に参加することができる。

sub2

現在、新型コロナウィルス感染症の影響であらゆる移動が制限される中、世界中の観光地が大きな影響を受けている。同時に伝統舞踊を継承し続け、踊りを披露していた多くのダンサーが職を失っており、国や自治体の補助などが受けらずに生活が困窮していくといった問題が発生していた。

GESRECでは、今回のプロジェクトを通じて、ダンサーたちの現状を一人でも多くの方に知ってもらい、伝統舞踊を守っていくことを目標としているそう。

そして、これまで保全が難しかった”動き”に関する文化遺産を発掘、データ化し、収益をコミュニティへと還元していく活動を今後も推進していくとしている。

ニュース原文はこちら

GESRECの知財はこちら

Top Image : © マイクロエンタテインメント株式会社

広告